企業向けの大きなハイエースコミューターは最大15人乗れます。
カスタムカーで人気のハイエースですが、そのままでは普通免許だけでは運転する ことができない15人乗りのハイエースコミューターをカスタムする人もいます。 免許を取得できる年齢で自家用車を所有したことのある人なら普通のハイエース ではないコミューターのことも、乗ったことはなくても意識したことはあるでしょう。 この車は個人向けではなく送迎バスなど業務に使う企業向けに販売されているとの 認識をしている人も多いですし、飾り気はさほどなくそれよりも丈夫なことを売り にしているバスのような自動車です。 定員数は15人、排気量は2700cc、全長は5メートルを越すサイズで、市バス ほどではないけど小型のバスと表現しても差し支えないビッグさです。 とにかく大きいのでさまざまな用途に使えそうだとカスタムしたがる人がいるのも 納得できますが、問題は普通免許ではなく中型免許を取得していないと運転する ことができない点で、定員15人が引っかかってしまいます。 せっかくキャンピングカーとしてカスタムしても普通免許しか持っていなければ、 公道を走ることができないので駐車場やガレージの中でわいわいキャンプをする しかなく、皆を誘っても参加してくれるかは微妙です。 中型免許を持っていても維持費がかかるし、カスタムしたくてもそのままでは やっかいそうなので普通のハイエースにする人が大半かもしれません。 5メートルを越す車体なので普通乗用車しか運転したことのないドライバーでは ぶつけずに乗りこなすことも困難で、直線を走行するだけなら簡単でも内輪差が 大きいので交差点を曲がる時はかなり神経を使うし後ろ向きで駐車場に入れるのも 感覚がわからず、なんども切り返してやり直すはめになりそうです。 将来役立つかもしれないと中型免許を取得している人でも同サイズの車の運転に 慣れていないようでは、いきなりハイエースコミューターを自分の手足のように 自由自在に操作することは難しいでしょう。 普段は自転車にしか乗らない人が自宅のガレージの中に一輪車が眠っているからと いう理由で「これは自分にも一輪車に乗る資格があるってことだな、練習したこと ないけどすぐに得意な乗り物と呼べるくらい上達しそうな気がする。この出会いに は意味があると直感でわかるから」と跨っても、何度も転ぶことになります。 同じように自動車学校で中型免許を取得してからもカスタムしたワゴンRの運転 しかしたことがない人が、法律上問題ないからと13人の仲間と旅行先でレンタカー でハイエースコミューターを手配してもらい運転手を任されることは、はっきり 言ってかなり危険な観光になるでしょう。 名所巡りの途中でぶつけてしまったり休憩で寄ったコンビニでぶつけてしまったり、 晩御飯を食べようとお寿司屋さんに向かう途中で事故を起こす確率はワゴンRの 運転と比べて3~5倍にもなります。 乗り慣れた人が運転する分には快適に過ごせますが素人には扱いにくく、仕事で も使っている人でなければ自家用車として使用することを躊躇う車種なのが ハイエースコミューターで、プライベートでカスタムして乗ろうとするには 敷居が高すぎるかもしれません。 ですが裏技のような方法で普通免許でも運転できるように改造することもでき、 そうすれば中型免許の所持者限定という縛りがなくなるので間口が一気に広くなり、 少し練習さえすれば技術面での心配は取り除くこともできます。 これは定員15人の設定を減らして10人乗りのワゴン車にする、仕様を変更する 技でこれだけで中型免許は不必要になるのです。 同じ車体の大きさなのに定員数次第で対応する免許が変わることに少し疑問を 抱きますが、そこに文句を言っても仕方がありません。 なので素直に手続きをして減員登録し、普通免許で運転できる3ナンバーへと変更 してハイエースコミューターを我が物にしちゃいましょう。